スリングライフルは用途や環境に合わせて様々なモデルが考案され、また技術の進歩を繰り返してきました。
そのバリエーションは多岐にわたり、GOMRIFLE.com™はこれまでに20種類を超えるスリングライフルを開発、製造しています。
本ページではこれまでに発売された全18モデルのスリングライフルについてご紹介していきます。
開発の軌跡 development tree
当店のスリングライフルは17年式に始まり、これまで多数のフィールドユーザーから経験と知識を取り入れて開発を繰り返して参りました。ここではその軌跡の一部をご紹介させていただいております。
GOMRIFLE.com™はこれからも積極的な開発を続けて参ります。ユーザーの皆様からのフィードバックをお待ちしております。
作動方式・機構 operation mechanism
スリングライフルは様々な機構の組み合わせでできています。様々な作動方式が、より強く、信頼でき、快適なスリングライフルを開発するために考案されてきました。ここでは現在用いられる機構について、ご説明いたします。■インナーレール方式
レールを外見上見えないフレーム内に格納したタイプで、20年式以降のモデルはすべてこの方式を採用しています。一部19年式を除き、着脱交換が可能です。
高精度、高効率が特徴で、耐摩耗性に優れる炭素鋼製となっています。
■ベアレール方式
初期型のグルーパー型から採用されていた、レールがむき出しの状態で搭載されたタイプです。
19年式までの多くのモデルに搭載され、モデルによって交換が出来るものと出来ないものがあります。
■レバー式給弾
レバー操作によってレール内に弾を供給することができる機構です。
ゴムのコッキングを射撃前に行い、射撃直前にレバー操作を行うことで発射準備が完了します。
リバースレバー式は、レバー式の中でもレバーの作動向きをプルではなくプッシュ(押し)に変更したもので、コッキング時の接触による誤給弾を防ぐようになっています。
■ボルトアクション式給弾
ボルトアクション操作によってレール内に弾を供給し、給弾ルートを閉鎖することができる機構です。
ゴムのコッキングを射撃前に行い、射撃直前にボルトアクション操作を行うことで発射準備が完了します。
スリングライフルにおいては、L字を描く操作によりゴムをコッキングする際、接触による誤給弾を防ぐ効果があります。
■セミオート式
引き金を引くたびに弾が出るシステムです。
事前に複数のゴムをコッキングするプリチャージを可能にする機関部と、弾を連続で供給できる自動給弾機構という2種類の機構から成り立っています。2連発までの連続射撃が可能なタイプが開発されました。
■ペネトレイトクラッド構造
フレームの強度と剛性を向上する技術で、21年式から採用され始めました。
鋼製の上フレームが超々ジュラルミン製のマウントレール内部を貫く複合構造で、射撃精度やエネルギー効率など様々な面でメリットをもたらします。
区分 classification
区分(クラス)はスリングライフルをサイズ、用途、設計思想から総合的に分類します。
スナイパーとカービンの2種類がありますが、19年式以降ではカービンが主流です。
型番ではSSRに続く英字の最後から2番目に位置するアルファベットが、クラスを表しています。
SSR-◎〇
SSR-〇◎〇
SSR-〇〇◎〇
S:スナイパークラス
遠距離を狙う目的で構成され、主に長い銃身を持つモデルが分類されます。18年式以前に多く製造されました。
C:カービンクラス
短銃身を表す記号で、高精度高効率なインナーレール方式が開発された19年式以降はこのカービン仕様が主流となっています。扱いやすさに優れるクラスです。
型名 series name
GOMRIFLE.com™のスリングライフルは型名(シリーズ)で分類できます。同じ型名のスリングライフルは年式の異なるシリーズとして先行または後継の関係にあります。
型番ではSSRに続く英字の最後に位置するアルファベットが、シリーズを表しています。
SSR-〇◎
SSR-〇〇◎
SSR-〇〇〇◎
G:グルーパー型
ラス型の登場までスタンダードとして活躍し、今でもフィールドで現役の初期型から続くシンプルなベアレールの単発前装式です。
2017年~2018年の間にその多くが製造されました。
M:モーレイ型
SSR-BSM-17のみに使用されている型名です。
ボルトアクション装弾を初めて搭載したことで、後のボルトアクション装弾式の先駆けとなりました。
B:バラクーダ型
モーレイ型と同タイプのボルトアクション装弾を採用しました。
初めて可変ストローク機構を搭載し、微調整だけでなく様々な長さの弾頭に対応可能な面白いモデルです。
また、耐久性の高い合理化された形状のストックと分解整備の容易なネジ組立の機関部を初めて搭載した型でもあります。
G:ガーナード型
SSR-PSSG-18Sのみに使用されている型名です。
より良い射撃体験を目指し、グルーパー型をベースに2連発セミオートを実現したモデルです。
信頼性の高い18年式G型機関部は殆ど同じ形状のままアルバコア型にも採用され、18年式後期のグルーパー型にも逆採用されました。
A:アルバコア型
SSR-PBCA-19Sのみに使用されている型名です。
新型のボルトアクション装弾と2連機関部を組み合わせ、2連射のボルトアクション射撃を可能にしたモデルです。あらゆる機能を集積した、ベアレール方式の集大成となりました。
W:ラス型
最も販売数の多いベーシックでシンプルな単発前装式です。
19年式の本モデルで初めて採用された12mmフレーム・インナーレール方式は、小型軽量でありながら高威力・高精度を両立できたため新たなスタンダードとなりました。直線的なストレートグリップストックも特徴の一つです。
取り回しの良さと安定性に優れ、射撃の性能も高いため現在の主力となっています。
P:ポンパノ型
ラス型をベースに、着脱弾倉(マガジン)とレバー給弾、独立ピストルグリップを取り入れたモデルです。
ラス型の信頼性と扱いやすさを残しつつ、マガジン交換による弾の管理のしやすさ、レバーによる給弾の安全性と速射性を取り入れました。
樹脂製ストックと金属製ハンドガードを始めて採用した型でもあり、製品の均一性と軽量化の点が強化された革新的なモデルとなりました。
T:ターポン型
ラス型をベースに、安全性と信頼性が極めて高いリバースレバー給弾式を初めて搭載したハイエンドモデルです。着脱弾倉(マガジン)を採用することでポンパノ型の弾の管理のしやすさを受け継ぎ、安定性の高いセミピストルグリップを採用した曲銃床を備えています。
その扱いやすさと信頼性から、現在では後装式のベストセラーとなっています。
年式別一覧 specification by model year
22年式
新型の開発状況はこちら
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type22 Carbon black]
各種9mm球形弾に対応
ソリッド貫徹型の12mm鉄フレームを使用
A7075削り出しのピカティニーレールを搭載
22年式W型機関部を搭載
DST2(より繊細なダブルステージトリガー)有
22年式ラス型ストック(ファイバー材・砂入りブラック仕上げ)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピン有
固定式の鐙(あぶみ)を標準装備
[Sling Shot Rifle-Lever feeding Carbine Tarpon-type22]
各種9mm球形弾に対応
ソリッド貫徹型の12mm鉄フレームを使用
A7075削り出しのピカティニーレールを搭載
レシーバー表面処理は黒色酸化被膜を採用
各種22年式マガジンに対応
マガジンキャッチレバーを採用
22年式T型機関部を搭載
DST2(より繊細なダブルステージトリガー)有
22年式ターポン型ストック(無垢材・オイル仕上げ)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピン有
ヨークに新方式のHHY-22Fを搭載
折り畳み式の鐙(あぶみ)を標準装備
21年式
■SSR-CW-21C
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type21 Combat black]
外観は20年式とほとんど同様です
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
ソリッド貫徹型の12mm鉄フレームを使用
A7075削り出しのピカティニーレールを搭載
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
21年式W型機関部を搭載
DST1(ダブルステージトリガー)有
20年式ラス型ストック(コンバットブラック)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピン有
■SSR-CW-21
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type21 Combat black]
外観上は20年式とほとんど同様です
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
ソリッド貫徹型の12mm鉄フレームを使用
A7075削り出しのピカティニーレールを搭載
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
21年式W型機関部を搭載
DST1(ダブルステージトリガー)有
20年式ラス型ストック(オイル仕上げ)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピン有
20年式
■SSR-LCP-20R[Sling Shot Rifle-Lever feeding Carbine Pompano-type20 Resin black]
各種9mm球形弾に対応
12mm鉄フレームを使用
ハンドガード、レシーバーはスチール(鉄)を使用
ハンドガード表面処理は黒皮仕上げを採用
フレーム、レシーバー表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
簡易的なアイアンサイトを搭載
各種20年式マガジンに対応
マガジンキャッチレバーを採用
20年式P型機関部を搭載
DST1(ダブルステージトリガー)有
ナイロン樹脂製の20年式ポンパノ型ストック(レジンブラック)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピンを装備
鐙(あぶみ)を標準装備
■SSR-CW-20C
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type20 Combat black]
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
12mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
20年式W型機関部を搭載
DST1(ダブルステージトリガー)を導入
20年式ラス型ストック(コンバットブラック)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピンを導入
■SSR-CW-20
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type20]
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
12mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
20年式W型機関部を搭載
DST1(ダブルステージトリガー)を導入
20年式ラス型ストック(オイル仕上げ)を採用
着脱交換可能な炭素鋼インナーレールを使用
フレーム-ストック固定ピンを導入
2020年2月に20年式への完全移行を致しました
19年式
■SSR-CW-19
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type19]
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
12mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
19年式W型機関部を搭載
19年式ラス型ストック(オイル仕上げ)を採用
着脱不可能な炭素鋼インナーレールを使用(交換はお問い合わせください)
■SSR-PBCA-19S
[Sling Shot Rifle-Precharge Boltaction Carbine Albacore-type19 Stainless]
14mmステンレスフレームを使用
9mmタングステン球形弾を2発連続で発射可能
ボルトアクション装弾が可能なスリングライフル
可変ストローク機構を単純化し、ボルト自体に可変機能を付与
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
19年式G型機関部を搭載
ボルト内蔵型のバネ式弾丸保持機構を搭載
アルバコア型ストック(アーミーグリーン)を採用
落下や衝撃に強い新型フレーム-ストック固定機構を導入
交換可能なステンレス製レールを装備
小型厚肉化された頑丈なヨークラッチによりワンタッチでヨークを取り外し可能
■SSR-CW-19C
[Sling Shot Rifle-Carbine Wrasse-type19 Combat black]
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
12mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
19年式W型機関部を搭載
19年式ラス型ストック(コンバットブラック)を採用
着脱不可能な炭素鋼インナーレールを使用(交換はお問い合わせください)
2020年2月に20年式への完全移行を致しました
18年式
■SSR-SG-18C
[Sling Shot Rifle-Sniper Grouper-type18 Combat black]
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
14mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
18年式B型機関部を搭載
金属製スロープ式の弾丸保持機構を搭載
バラクーダ型ストックのコンバットタイプを採用
'18/05月以降生産品は交換可能なステンレス製レールを装備
'18/09月以降生産品は18年式B2型機関部を搭載
’19年 オーダーにて口径11mm仕様を多数製作
■SSR-BSB-18
[Sling Shot Rifle-Boltaction Sniper Barracuda-type18]
14mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理は黒錆加工を採用
ボルトアクション装弾が可能なスリングライフル
可変ストローク機構搭載により、9mmダボ・円柱弾の切り替えや微調整が可能
18年式B型機関部を搭載
バラクーダ型ストックを採用
'18/05月以降生産品は交換可能なステンレス製レールを装備
'18/09月以降生産品は18年式B2型機関部を搭載
■SSR-BSB-18S
[Sling Shot Rifle-Boltaction Sniper Barracuda-type18 Stainless]
14mmステンレスフレームを使用
ボルトアクション装弾が可能なスリングライフル
可変ストローク機構搭載により、9mmダボ・円柱弾の切り替えや微調整が可能
18年式B型機関部を搭載
バラクーダ型ストックを採用
交換可能なステンレス製レールを装備
■SSR-PSSG-18S
[Sling Shot Rifle-Precharge Semiauto Sniper Gurnard-type18 Stainless]
14mmステンレスフレームを使用
初のセミオート(半自動)スリングライフル
9mmダボを2発装填可能
18年式G型機関部を搭載
バラクーダ型ストックを採用
ワンタッチでヨークを取り外し可能
■SSR-SG-18
[Sling Shot Rifle-Sniper Grouper-type18]
口径さえ合っていればどんな弾でも撃てるオールラウンド型
14mm鉄フレームを使用
フレーム表面処理はグラファイト焼付塗装を採用
18年式B2型機関部を搭載
金属製スロープ式の弾丸保持機構を搭載
バラクーダ型ストックのオイル仕上げ品を採用
交換可能なステンレス製レールを装備
2018年5月に18年式への完全移行を致しました
17年式